中卒だと仕事がないと言われるのは本当でしょうか？結論を言えば、最終学歴が中卒の人でも働いているため、全く仕事がない訳ではありません。しかし、高卒や大卒に比べると求人数が絞られてしまい、希望の仕事に就くことが難しいため、「中卒だと仕事がない」と言われてしまいます。
最終学歴：中卒者に仕事がない4つの理由
①企業の一括採用は高卒以上
現在企業は、高卒と大卒は一括採用していますが、中卒を一括採用している企業はかなり少なくなります。理由は企業の採用基準は社会常識はもちろん、専門性を求める企業がほとんどで、中卒者を一括採用しにくいことが理由です。
②日本は学歴社会
アメリカなどの実力主義とは違い、日本は完全な学歴社会で、有名大学卒業の有無で人の対応が変わるのが現実です。日本にいる限り、学歴で判断されてしまうのは仕方ありません。また高卒以上の条件で、採用を行っている企業が大半ですから、中卒イコール仕事がないと感じるのは日本が学歴社会だからです。
③経験や専門性が乏しい
高卒ならアルバイトの経験があったり、大卒であれば専門的な分野を学んでいます。中学校卒業直後の年齢は15歳と若いため、社会経験も少なく専門性がないと判断されています。
④中卒で就職する人は極少数
企業の採用は、高卒と大卒を一括採用するのが普通のため、中卒者向けの求人は少なく、運送業や現場仕事の肉体労働系の求人になってしまいます。家庭の事情や自分の目標のために中卒で就職する人もいますが、ほとんどの人は高校へ進学するため中卒で働く人数は少なくなります。
中卒者が無理せず就職する方法
最初はフリーターからステップアップ
フリーターから少しずつステップアップ出来たらすばらしいです。理由は中卒で経験や専門性もないため、最初は苦労するかもしれませんが、慣れることで仕事を覚えていけます。そして認められて正社員就職できれば、長く働き続けることが可能です。徐々に仕事を覚えて、スキルを身に付けることでステップアップをしていき、将来の評価に繋がっていけます。
リファラル採用や縁故採用の活用
リファラル採用や縁故採用とは、従業員の紹介による採用方法です。家族や友人、先輩といった自分に近い人の紹介であれば、新規採用の人よりも信頼があり企業側にとっては安心して採用しやすくなります。就職を希望する人は事前に就職先の企業情報も得られるため、入社してからのギャップも少なくストレスも少なくなります。
中卒が就職を考える際の3つ注意点
最初の就職が人生のゴールではありません
高卒・大卒であっても、最初に入社した企業で定年まで働き続ける人はごく稀です。中卒であっても、はじめて働いた場所が自分にとっての最適な職場かは分かりません。最初の就職が人生のゴールであると決めつけず、毎日試行錯誤しながら将来自分のやりたいことや、やるべきことを見つけていき日々変化がある中で少しづつ前進しようとする考え方が重要です。。
スキルアップ・キャリアアップを目指せる企業を選ぶ
中卒ですと高卒・大卒に比べて、給与のベースが低い企業が多いですが、勤続年数が評価されて給与に反映されない企業もあります。出来ればスキルアップやキャリアアップを目指せる企業を選びましょう。中卒というハンディがありながらも評価・年収を上げるには、スキルアップやキャリアップを積極的に行動します。そして初めは全て望み通り上手くいくことは極めて少ないですが、今ある環境や条件の中で自分のベストを選択していくことで、優先順位を上手く付けて、妥協することも考えつつ、自己実現に向かいます。
まとめ：最終学歴が中卒だと“仕事がない”と言われる理由
日本は学歴重視の社会なので、どうしても中卒はマイナスなイメージが抱かれやすい傾向にあります。しかし中卒でも全く仕事ないわけではなく、求人数が少ないだけです。当然自分の希望にかなった職業につくことは難しいかもしれませんが、納得のいく仕事に就職することは可能です。そのためには将来を見据えてスキルアップ、キャリアアップしていくことは必須になってきます。
