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高校中退者(中卒)の就職。業界選びとキャリアアップのコツ

高校中退者(中卒)の場合、求人の応募条件や世間からの評価などから、正社員就職は難しいのが実態です。高校中退者の就職状況、高校中退でも採用されやすい仕事、そしてキャリアアップのコツなどをお伝えします。

 

高校中退者の就業状況

平成30年度の若年者雇用統計実態調査(厚生労働省)によると、最終学歴が中卒(高校中退含)で、正社員の人の割合は35.4%。残りの約65%の人は、アルバイトなどの非正規雇用となります。高卒でも約56%、大卒になると80%以上の人が正規雇用で働いているため、中卒(高校中退含)で正社員として働いている人の割合は低いことがわかります。

 

高校中退者の就職・転職が厳しい理由

学歴制限に引っかかり応募できない
求人の応募条件は、大卒や高卒以上の企業がほとんどです。特に新卒(高校・大学)の場合、企業は長期的に雇用することを前提としています。そのため、「将来の可能性」が高い人と思える人を取りたいと思っているので、それを判断する指標の一つとして『学歴』を見ています。よって高校中退者の場合、応募できる求人の数が少なくなってしまいます。

ネガティブなイメージ
「何か問題があったから高校を中退したのではないか?」「常識がないのでは?」「高校を辞めたのに、仕事は続けられるのか?」これが高校を中退した人に対するネガティブなイメージです。厚生労働省のデータでは、中卒者の過半数は入社3年以内に退職をしているそうです。ネガティブなイメージは、高校中退者全員に当てはまるものでは決してありませんが、学歴については厳しく見られます。

評価されにくい職歴
高校中退者の多くは、フリーターになる割合が高いです。一般的にフリーターは『職歴』として認められないため、企業に応募する際は就業経験が評価されません。

 

高校中退者でも採用されやすい職種・業界

高収入が狙える営業職
営業職は学歴・経歴があまり重視されず、未経験でも挑戦しやすい職種です。成果を上げれば評価される実力主義の世界です。売上げを上げれば、同年代の人よりも稼ぐチャンスがあります。商品知識などは入社後に身につければよいので、事前知識も特に要らず、高校中退で未経験でも採用されやすい職種です。

人手不足が深刻な介護業界
介護業界は人手不足が深刻な業界です。介護の仕事は体力を必要としますから、体力のある若い人は学歴に関係なく歓迎されます。また未経験者や資格を持っていない人でも応募できる企業も多く存在します。そして介護業界には『介護福祉士』や『ケアマネージャー』などの資格を要する仕事もあり、入社後に実務経験を積みながら資格を取得すれば、キャリアアップも可能です。

学歴不問でスキル重視のIT業界
IT業界も人手不足が深刻な業界です。『IT』といえばプログラミングをイメージしますが、プログラミングの知識は学校の勉強とあまり関係がなく、しっかり専門知識を勉強すれば誰でもマスターできるスキルです。そのため、IT業界では学歴よりもスキルを重視する傾向があり、技術力があれば可能性が広がる業界です。また高度なスキルを身につければ、フリーランスとして将来独立することもできます。

 

まとめ:高校中退者(中卒)がキャリアアップする方法

高校中退者(中卒)でも就職できる職種・業界はあります。人手不足の業界、実力主義の業界でスキルを身につけながら働けば、学歴のしがらみに囚われずキャリアアップが実現できます。まずはどの業界と自分は相性が合うのかを考え、それができる企業に就職することをおすすめします。