★最終学歴:中卒から脱出する方法は3つ。
①再度(通信制)高校に入学して高卒を目指す。
②高認試験に合格して大学へ進学、そして卒業を目指す。
③通信制大学の特修生制度を活用して大学へ進学、そして卒業を目指す。
どの方法も、時間もお金もかかります。
①通信制高校→高卒まで最短3年
②高認試験→短大卒の場合は最短3年。大卒は最短5年
③通信制大学・特修生→短大卒の場合は最短3年。大卒は最短5年
学歴を高卒・大卒に更新したいと考えられている人の中には、そこまで時間をかけていられないという人もいるはずです。
そんな人にお勧めする方法があります。それは国家資格取得です。
「しかしあなたの言っていることは分かったが、中卒で目指せる国家資格ってあるの?」と疑問に思われたかもしれませんが、これから詳しくお伝えしますので、ぜひこの方法も“あなたの設計図”に加えてみてください。
国家資格とは
国家資格は、法律に基づいて国や国から委託を受けた機関が実施する資格のことです。
資格を取得することで、知識や技術が一定以上あるということが保証されて、社会的な信用度も高くなり、仕事に直結するものが多くあります。
資格保有者以外その資格名を名乗ることができない名称独占資格(例えば栄養士)、保有者以外は特定の仕事をすることができない業務独占資格(例えば弁護士)も多数あります。そのため、社会的にニーズが高く高収入も目指せます。
では最終学歴が中卒者は、どの国家資格を狙えばよいのか?
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答は、“受験資格のない資格”を狙います。つまり年齢・性別・学歴・実務経験などに関係なく誰でも受験できる国家試験です。これなら中卒者であっても狙うことができます。近年は、高卒以上、大卒以上、実務経験といった受験資格の要件が撤廃される傾向になりました。
そこで、これから中卒者でも受験できるお勧めの国家資格、そして『履歴書に堂々と書ける資格』を厳選して紹介します。
受験資格なしで狙える国家資格19選!
<不動産系>
・宅地建物取引士(宅建士)
※不動産取引の専門家であることを証明する国家資格です。
・管理業務主任者
※管理会社に所属して管理業者の立場から受託契約上の説明や管理状況のチェック・報告を行うのが、管理業務主任者。
・マンション管理士
※管理組合側の立場に立って建物の保全や管理運営に関する総合的なアドバイスを行うのが、マンション管理士。
★マンション管理士と管理業務主任者のWライセンス。
<法律系>
・司法書士
※登記を中心とした法律事務の仕事をする専門家 です。
・行政書士
※「街の法律家」と言われる、行政手続を専門とする法律の専門家です。
<会計・金融系>
・公認会計士
※会計・経営・税務のプロフェッショナルとして、企業の監査と会計を専門分野とする国家資格を持つ職種です。
・FP(3級FP技能士)
※税金、保険、年金などの幅広い知識と視野を持ち、顧客の資産に応じた貯蓄・投資等のプランの立案・相談を行うお金の専門家です。
<コンサルタント系>
・中小企業診断士
※中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家で、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。
・キャリアコンサルタント
※労働者一人ひとりが最適な環境で自分らしく働くための支援をする「キャリアコンサルティング」を行う国家資格です。
<国際業務系>
・通関士
※貨物の輸出入の際の通関業務の専門家です。
<医療系>
・登録販売者
※ドラッグストアや薬局などで一般用医薬品(かぜ薬や鎮痛剤など)の販売ができる医薬品販売の専門資格で、薬剤師に次ぐ医薬品販売のプロ。
<IT系>
・情報セキュリティマネジメント
※サイバー攻撃などの脅威から継続的に組織を守り、組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する国家試験です。
・ITパスポート
※ITに関する基本的知識があることを証明する資格です。
<WEB系>
・ウェブデザイン技能士
※厚生労働省が制定したWebデザイナー唯一の国家資格で、Webサイト制作に必要なウェブデザインやシステム構築などの知識や技能、実務能力を問う試験です。
<工業・技術系>
・電気主任技術者
※工場の電力設備の点検や保安管理などに欠かせない資格者です。
・電気工事士
※電気設備の工事や取扱いの際に必要な国家資格です。
・危険物取扱者
※消防法で定められた「危険物」の取扱いや管理などに必要な資格です。
<旅行系>
・国内旅行業務取扱管理者
※旅行業界への就職・転職に役立つ、旅行業界唯一の国家資格です。
<暮らし系>
・貴金属装身具製作技能士
※国家資格を持った職人になれます。
国家資格に準じる民間資格6選!
<建築系>
・インテリアコーディネーター
※依頼者が抱く家の理想に合わせて、快適な住空間の提案・助言を行うの専門家です。
<ビジネススキル系>
・秘書検定
※社会人としての常識を身につけていることを証明する資格です。
<医療・福祉系>
・診療報酬請求事務能力認定試験
※医療事務資格の最高峰に位置づけられ、医療事務の業務のなかでも特に重要度の高いレセプト(診療報酬明細書)を作成のための専門的な知識や技術を持っていることを保証する資格です。
・医療事務技能審査試験
※医療事務としての知識や技術があることを証明するための資格です。
・調剤報酬請求事務専門士試験
※調剤報酬改定に応じて的確に算定などを行う能力を証明する資格です。
・介護職員初任者研修
※介護職として働く上で必要になる知識・技術を習得することが出来る研修です。
中卒者が狙う受験資格のない資格のまとめ
先に就活・転職に活かせる資格を取得して、仕事・生活を安定させ、その後学歴更新する考え方は、精神衛生上また経済的にも有効だと思います。
また中卒者にとって、高卒者、大卒者よりも就職が不利になりやすいので、資格は学歴を挽回できる強力な武器になります。日本は学歴社会ですから、取得する資格によっては学歴のマイナス面を十分にカバーできます。また、資格取得のために努力し勉強した過程も評価されますので、大きなアピールポイントになります。
イメージとしては、「資格のない高卒・大卒者」よりも「専門スキルが証明された中卒者」といった感じです。
また将来独立できる資格を取得できれば、“学歴にこだわらなくてもよい世界”で活躍でき、高収入を得ることも可能になってきます。
将来の夢、これまでの経験や自分の能力、性格に向きそうな資格があれば、情報を集めて研究されてはいかがでしょうか!